いのち輝かそう

がんや難病を抱えた方、卒業された方、またそのような方々を支えてこれらたみなさまの真実のことばを手記として広く集め、社会で共有する事業。

「いのち輝かそう大賞」

ここにご応募いただいた作品から選ばれた受賞作品を朗読授賞式にて発表。ノミネート作品とともに出版。

<HISTORY>

2006年 第1回いのち輝かそう大賞activity_ik_1

2007年 第2回いのち輝かそう大賞

2009年 第3回いのち輝かそう大賞

……第1回から第3回のノミネート作品を集めた
  『いのちの万葉集ーいのち輝かそう』既刊1〜3巻が
  国会で「病と向き合う人々の真実のことば」を伝える
  基礎資料として採用、議員の方々に配布されました。

2010年9月12日 時事通信ホールにて「第4回いのち輝かそう大賞 朗読授賞式」を開催

……出演:宮本隆治(アナウンサー)
     増田明美(スポーツジャーナリスト)
     秋尾沙戸子(ジャーナリスト)
     山本益博(料理評論家)
     稲本響(ピアニスト)
     鈴木寛(文部科学副大臣・当時) ほか(敬称略)

2011年 東日本大震災を受けて 一旦開催自粛

2016年 「YOJO EXPO 2016(開催予定)」にて 再編・再開する予定

 

主催者・亀井眞樹のあいさつ
—第4回いのち輝かそう大賞開催にあたって—

病気であることや病気の苦しみを、家族や友人、同じ病気の方々と語り合うことが、病気に対する不安を鎮め、場合によっては治療にも良い影響を及ぼすのではないか、という内容の論文が、もうずいぶん前に海外の著名な医学専門誌に掲載されました。一方で、わが国で出版されるさまざまな闘病記が、平均して2年くらいで次々と絶版になっていくという事実があることも知りました。

27年前、私の母はある日突然、自分が癌患者であると知らされました。27年前の同じ日、私は突然、自分が癌患者の家族となったことを知らされました。先の見えない不安と苦痛に呻き、押し黙り、耐えに耐える日々が続きました。その翌年、母は他界し、私は癌患者の遺族となりました。私が医学部の学生だったときのことです。

今日もまたこの国の津々浦々で、27年前の私の母と同じように、ある日突然癌であると知らされる方々がたくさんいます。そして27年前の私と同じように、ある日突然癌患者の家族となったことを知らされる方々もたくさんいます。癌患者として癌という病気と向かい合う日々とはどのようなものなのか。その家族として、癌という病気に立ち向かう家族を支える日々とはどのようなものなのか。先の見えない不安を少しでも和らげ、場合によっては治療にも良い影響を与えるかもしれない、先人の貴重な闘病記は、出版されてもあっという間に世の中から消えていってしまいます。さらにいえば、闘病手記が出版されること自体、癌を患う方のごくごく一部に限られており、その内容はといえば、むしろ例外的なお話しが多いのかも知れません。

癌になるとはどういうことなのか。癌患者の家族になるとはどのようなことなのか。それを知る手がかりとなる信頼すべき情報リソースが、この社会にない。まして、もっとずっと数の少ない、いわゆる難病ということになると、そもそも社会に、難病に対する理解や認識すらない。たくさんの心ある方々の尊いご努力や、さまざまな患者会とそれを支える方々のご努力にもかかわらず、社会全体を見渡すと、現実はそのような状況でした。

日々進歩する科学を基礎に、現代医学は人類の歴史上もっとも強力な医学として進化を続け、医療も、深刻な問題をさまざまにはらみつつも、かつてない力強さを身につけつつあります。それでもなお、私たちは愛する人々を病気で失わなければならないかもしれない、不完全な時代に生きていることには変わりありません。

不完全な時代をともに生きる人々が、癌や難病に立ち向かうとき、普通の暮らしを営む私たちが、どのようにして癌や難病に立ち向かっているのか。家族や友人は、癌や難病に立ち向かう人々を、どう支えているのか。たとえ病気のためにこの世を去らなければならない時代であっても、私たちは、どのようにしていのちを輝かせ、精一杯、いのちを全うしているのか。その真実の言葉を、真実の記録を、ひとつひとつ広く集め、広く共有し、いつまでもずっと残す。人が、病気でこの世を去らなければならなくても良い時代になるまで。その真実の言葉や真実の記録は、新たに癌・難病であると告げられる方や、その家族に、かすかではあっても、希望や救いをもたらすはずだから。

こうした想いで創始いたしましたのが「いのち輝かそう大賞 − いのちの万葉集」事業です。御蔭様で、今回で4回目のいのち輝かそう大賞朗読授賞式を迎えることが出来ました。「いのち輝かそう大賞 − いのちの万葉集」事業を創始したとき、こうした試みが全国各地各所で模倣されることこそ、私が真摯に望んだことでもありました。まだ少数ながらそうした動きも見られるようになってまいりました。

今年から、俳句部門を創設いたしました。5周年となる来年には、短歌部門と音楽部門を創設すべくすでに準備を始めています。

末尾ながら、ご投稿下さったすべての方々、本日のためにご努力下さったすべての方々に心より感謝申し上げます。